海外生活を送っているどうしても日本の日用品や食料品が欲しくなるときがありますよね。
使い慣れたものや日本ならではのもの、日本語の本など。
そして海外でも似た商品を購入できるけれど日本で購入した方が良質なものが手に入ることもあります。
住んでいる場所でこうした日本の商品が入手できない場合、一時帰国や家族が遊びに来るときにスーツケースに入れて持ってきたり、日本から荷物を送ってもらったりしていると思います。
しかし、手荷物に入る量は限られているし、送ってもらう際に手間や送料もかかるのが悩みどころですよね。
そんな問題を解決し、手軽に日本の商品を入手できるのがAmazonの海外配送サービス「Amazon Global(アマゾングローバル)」です。
この記事ではアマゾングローバルの概要、メリット・デメリット、そして使い方を紹介していきます。
- 海外在住で日本の商品を購入したい
- できるだけ安く簡単な方法で日本の商品を入手したい
- EMSや宅急便よりも早く届けて欲しい

- Amazon Globalとは?
- Amazon Globalのメリット
- 1、海外の店舗よりも商品価格が安価
- 2、注文してから商品が手元に届くのが速い
- 3、日本の消費税が免税
- 4、自分が欲しいタイミングで気軽に注文できる
- 5、インボイスを作成する手間がない
- 6、関税の心配がない
- 7、購入時に各国に配送できるものとそうでないものが明確
- 8、送料等にかかる費用は購入決定前に見積もり金額を確認できる
- 9、商品によっては送料が他の配達サービスに比べてリーズナブル
- Amazon Globalのデメリット
- 1、海外配送できない商品もある
- 2、プライム会員特典は配送サービスには適用されない
- 3、注文するときに物量が多い商品しか購入できない
- 4、商品が在庫切れの場合は取り寄せ期間が必要
- 5、商品に欠陥・不具合があった場合の対応ができない場合がある
- Amazon Globalの使い方
- 1、アカウントの配送先に海外の住所を登録する
- 2、アマゾングローバルまたは海外配送を選択
- 3、商品を選んでカートに入れる
- 4、購入ボタンを押して注文内容を確認する
- 5、注文確定ボタンを押して決済する
- 注文や一部商品をキャンセルしたい場合
- 商品の返品について
- 海外配送できる商品、できない商品
- まとめ Amazon Globalを利用して海外生活を快適に!
Amazon Globalとは?

日本のAmazonサイトで注文した商品を海外の住所まで配送してもらえるサービスです。
購入したい商品を選び、お届け先の住所を海外に設定すればインターネットの操作だけで簡単に入手することができます。
海外在住者がよく利用している国際郵便や宅配便の場合、誰かに依頼し、頼んだ人に商品を詰めて、インボイスを作成し、発送してもらう必要があります。
ところがAmazon Globalではこうした準備や手間が一切かからないのです。
「なるべく早く商品が手元に欲しい」「日本にいる家族には依頼しづらい」ということもありますよね。
面倒な手続きや誰かに遠慮することはなく、自分が欲しいタイミングで気軽に注文できるので便利です。
また、注文してから到着までの時間も他の輸送サービスに比べて早く料金も安いです。
これは出荷倉庫の拠点数が多いことと自社カーゴ機を持つDHLと提携して配送しているからです。
新型コロナウイルスの影響で各輸送サービスが麻痺状態でも問題なく動いています。
配送対象地域ごとの料金と配達日数(Amazonより参照)
日本以外の国のAmazonであっても居住地域が配送対象になっていれば世界各地で利用できます。例えばヨーロッパのAmazon Globalを利用してアメリカの住所へ配送してもらうことも可能ですし、海外から日本へ配送することも可能です。ただし、アカウントはそれぞれの国で別に作成する必要があります。
Amazon Globalのメリット

1、海外の店舗よりも商品価格が安価
海外で日本商品を扱っているお店で購入すると日本の販売価格と比較して1.5~3倍の値段がつけられています。
これは店舗に並ぶまでに輸送費や関税がかかっているので仕方のないことですが、元の値段を知っていると度々購入するのは躊躇してしまいます。
その点、Amazon Globalであれば日本の販売価格で購入することができます。
2、注文してから商品が手元に届くのが速い
自社カーゴ機を持つDHLと提携して配送しているので注文してから短期間で到着します。
例えば、郵便局のEMSを利用する場合、日本からアメリカまでは1週間から10日ほどかかります。一方、Amazon Globalであれば3~5日という早さです。
また新型コロナウイルスの感染拡大によって他のサービスが航空機の運航状況に左右され、到着までに通常の何倍もかかる中でもAmazonはほとんど影響がありませんでした。
3、日本の消費税が免税
海外から購入して配送してもらう場合、日本の消費税は免税となります。
8%または10%値段が違うとなると得した気分になりますね。
4、自分が欲しいタイミングで気軽に注文できる
EMSや宅急便で日本の商品を送ってもらう場合、家族や友達に代行してもらう必要があります。
親しい間柄とは言っても一連の作業は手間がかかる上に、相手の都合も考慮しなければなりません。
購入したいと思ったとき、必要なときにすぐに注文して届けてもらえるというのは誰かに気を遣うことなく気軽にできてありがたいですね。
5、インボイスを作成する手間がない
EMSや国際宅急便を送った経験がある方は荷物の中身についてインボイスに詳細に記入する手間を知っていると思います。
それぞれ商品の英語名、個数、値段、重量を調べながら作成するのはなかなか面倒な作業です。
Amazon GlobalであればAmazon 側が手続きを行ってくれるので、こうした作業をすることなく同じ国内でオンラインショッピングをするように買い物ができます。
6、関税の心配がない
購入時に配達にかかる費用が自動計算され、配送料と関税等の手数料込みの合計料金が表示されます。
概算で多めに見積もりされているので、決済時の支払い金額以上に請求されることはなく、荷物の受取時にも支払いは不要です。
実際にかかった関税が見積もり金額よりも少ない場合は後日返金されます。
関税先払いの場合でも、Amazonのサイトに
ただし、お届け先の国や地域、商品の種類、購入金額等によっては、注文確定時にお支払いいただいた費用に加えて、荷物の到着時点で追加の手数料をお支払いいただく必要がある場合があります。
という注意書きがあります。
またアメリカは地域によって州税や地方税がかかる場合もあります。
7、購入時に各国に配送できるものとそうでないものが明確
Amazon Globalのページを利用、またはお届け先の住所を入力して海外配送にチェックをして検索すると、届け先の国へ配送できるものしか表示されないので、安心して購入することができます。
他の輸送サービスで送るときのように、梱包前に商品や内容物の詳細確認をする手間はありません。
また、確認漏れがあり税関で商品を没収される心配もありません。
8、送料等にかかる費用は購入決定前に見積もり金額を確認できる
購入したい商品をすべてカートに入れると、購入確定前に送料が自動計算で表示されます。
予算に合わせて商品と送料を検討することができます。
9、商品によっては送料が他の配達サービスに比べてリーズナブル
2020年10月時点で日本からアメリカへの配送料は基本料1,200円+650円/kgになっています。
まとめて購入したり商品の容量によっては他のサービスよりも安く利用できることもあります。
北米地域は日本郵便が2021年4月1日からの国際郵便の料金を値上げする予定です。今後はAmazon Globalの配送料がよりお得に感じる可能性が高いです。
時々本の海外配送無料キャンペーンが行われます。書籍や雑誌などはこのタイミングで購入がおすすめです。過去には「3冊以上の購入で1,000円相当クーポンがもらえる」や「5冊以上購入すると海外送料無料」というキャンペーンがありました。情報を逃さずに上手く利用したいですね。
Amazon Globalのデメリット

1、海外配送できない商品もある
国家間の条約や安全上の理由で海外へ送ることができる商品は限定されます。
例えば、食料品、医薬品、化粧品などは配送できないものが多いです。
2、プライム会員特典は配送サービスには適用されない
プライム会員になると送料無料やお急ぎ便の利用など特典があります。
しかし、国内配送限定で国際便に関しては適用外です。
3、注文するときに物量が多い商品しか購入できない
Amazonでよく見かけるのが10個1セットなどの商品です。
日用品に多く利用されている販売方法ですが、単体で購入したい場合に困ります。
「あわせ買い対象」や「Amazonパントリー対象」商品であれば単体でも販売はしています。
ただし、「Amazonパントリー」は海外配送には対応していないので、もし日用品を単体で注文する場合は「あわせ買い対象」を利用することになります。
1点だけ欲しいのにまとまった数や量を購入しないと配送できないというのは商品を選ぶ際にも注意が必要です。
4、商品が在庫切れの場合は取り寄せ期間が必要
購入したい商品が在庫切れの場合は取り寄せまでに時間がかかります。
その場合、一緒に注文する商品とは配送が分かれる可能性が高いです。
5、商品に欠陥・不具合があった場合の対応ができない場合がある
海外配送した商品に問題があった場合、返品や交換などの対応ができない場合があります。
また製造者保証も無効となり、製造者のサービス・オプションが受けられない場合があります。
高額商品や電子機器などを検討するときは購入前にAmazonの規定や販売元、製造元の対応を確認しておくのが安心です。
Amazon Globalの使い方
1、アカウントの配送先に海外の住所を登録する
まずはお届け先の住所を海外に設定します。
①右上のアカウントボタンを押すと下の画像のような画面になります。
そして②アドレス帳をクリックすると下図のように登録してある住所一覧が表示されます。

住所一覧の中から届けて欲しい海外の住所を選択します。
登録住所の中になければ③の部分をクリックして新たに登録します。

一覧の中から届けて欲しい海外の住所を選択します。
③登録住所の中になければ新たに登録します。
下図のように登録情報入力画面が表示されるので必要事項に入力して設定します。

登録してお届け先住所を変更できたらトップ画面左上に表示されるので確認して下さい。

2、アマゾングローバルまたは海外配送を選択
トップページを一番下までスクロールするとAmazon Globalという項目があるので、そこをクリックします。
そうするとAmazon Global Japanのページに移動します。
ページの検索窓が「Amazon Global」になっていることを確認して、探している商品の名前を打ち込んで検索していきます。

通常のAmazonの方が使い慣れているという方は、通常の検索の絞り込みで左サイドバー「海外配送対象」にチェックする方法もあります。


この設定を行うとAmazonGlobalや海外配送の対象商品だけが表示されます。
たくさんカートに入れたのに、会計で「海外配送できない」と表示されるとがっかりしてしまうので、最初に設定しておきましょう。
3、商品を選んでカートに入れる
設定が終わったら検索してカートに入れる商品を選択しましょう。
海外発送できる商品が表示されているので検索して選ぶのもやりやすいです。
海外配送できるのは基本的にAmazonが出品元の商品です。検索では海外配送OKになっていたとしても、在庫切れで他の出品元の商品を選択した場合、会計時に配送できない旨が表示されることもあります。
4、購入ボタンを押して注文内容を確認する
欲しい商品をカートに入れたら「レジへ進む」を押して注文内容確認画面へ進みます。

決済画面で注文する内容、配送先の住所、支払い方法、配達予定日、料金などを確認します。
料金は「配送料、手数料」の他に「輸入税等前払金」という項目が含まれ、請求金額に合計されます。
しかしすべてのケースに当てはまる訳ではなく、商品の内容や金額によっては表示されないこともあるようせす。

発送と配送方法は「プレミアム配送」と「スタンダード配送」のオプションの選択があります。
また「できる限り商品をまとめて発送」と「準備ができた商品から発送」という選択肢もあるので自分の都合のいい方にチェックをつけましょう。
商品が在庫切れだったり入荷予定が遅い場合は配送は別になり、到着予定日も遅くなります。
また、商品の発送元がAmazon以外の場合も同様で、配送料も追加されます。

5、注文確定ボタンを押して決済する
内容をすべて確認したら注文確定のボタンを押します。
これで注文完了です。
配送状況はアカウントの注文履歴から確認できます。
注文や一部商品をキャンセルしたい場合
出荷準備開始前なら注文履歴からキャンセルが可能です。
商品をキャンセルボタンが表示されていない場合は、キャンセルできないので商品到着後に返品手続きを行います。
詳しくはAmazonの公式サイトにキャンセルの手順が記載されています。
商品の返品について
アマゾングローバルは海外からの返品も受け付けています。
公式サイトに返品方法の詳細や手順が記載されています。
海外から購入する場合、返品できないかも?と心配になるかもしれませんが、こうして対応してくれるとわかっていれば安心して購入できますね。
商品によってはギフト仕様の包装も有料で可能です。
気を付けたいのがギフト商品の価額をパッケージに直接記載することが税関当局により要求されていることです。パッケージに「Gift」と表示されますが、それでも、商品の値段は通関書類に記載されます。

海外配送できる商品、できない商品
多くのものを海外配送してくれるアマゾングローバルですが、中には海外配送に対応してない商品もあります。
それは各国の法律で輸出入禁止されているものや安全上の理由で配送できない商品です。
私がアメリカから注文して海外配送することができた商品を紹介するので参考にしてみて下さい。
海外配送できる商品
- 書籍
- 日用品
- キッチン用品
- 衛生用品
- 文房具
- ベビーグッズ
- おもちゃ
- 家電(炊飯器やドライヤー、ヘアアイロンなど海外対応も扱っている)
海外配送できない商品
- 食品
- 医薬品
- 化粧品、スキンケア用品
一般的に海外配送できないことが多いカテゴリーでも素材や成分によっては対応していることもあります。
希望の商品が決まっていれば一度検索して確認してみるといいですよ。
まとめ Amazon Globalを利用して海外生活を快適に!
いかがでしたでしょうか?
どうしても日本でしか買えないものを入手したい場合、このサービスを利用すれば簡単に入手することができます。
技術の発展によって、便利さが増したことはとてもありがたいことですね。
近所に日本の商品を扱っているお店がない方、なかなか一時帰国できない方などは重宝すると思います。
便利でおすすめなので是非利用してみてくださいね!