車社会のアメリカでは運転は生活とは切り離せないものです。
慣れない左ハンドルに交通ルールで慎重に運転する人が多いでしょう。
しかし、いくら気を付けていたとしても事故が起きてしまうことはあります。
実は私は新車を購入して約1カ月後に2回事故に遭うという苦い経験をしました。
今回はアメリカで交通事故に遭った経験とその対処法をお伝えします。
- アメリカで事故に遭った場合の対処方法が知りたい
- 駐車場で事故に遭った場合の対処方法が知りたい

アメリカで1週間以内に2回の交通事故

交通事故に遭ったのは渡米後2か月半が経った頃です。
家族用の車を新車購入し、私もようやく運転に慣れてきたというときでした。
まず1回目はマイナー事故、2回目は事故相手と自分の車両方が大がかりな修理が必要となる事故でした。
事故が起きたときの状況と行った対処を2回に分けて説明しますね。
まずは駐車場で起きたマイナー事故についてです。
駐車場でマイナー事故が起きた状況

最初の事故は週末に夫の運転でスーパーマーケットへ行ったときに駐車場で起きました。
買い物が終わり、車を出そうと後進しているときに、何かにぶつかった衝撃が!
驚いて後方を見ると大きなピックアップトラックがすぐ後ろにいました。
状況確認のために車を降り、事故相手と話し合いをします。
どうやら相手も同じタイミングで後進し、お互い死角になっていて気付かなかったようです。
車のぶつかった箇所はどちらも若干凹んで傷がついていました。
どちらにも怪我人はいませんでした。
アメリカでは車の前方から突っ込むように駐車するのが一般的です。日本のようにバック駐車している車は珍しいくらい。最初は抵抗ありましたが、慣れると買い物をするときにはトランクに荷物を積みやすくて便利に感じました。
駐車場での事故後の対処

結論から言うと、この事故では警察を呼ばず、その場の話し合いだけで終わりました。
車の傷については、お互い様ということで修理は各自で判断して行うということになりました。
今回のようなマイナー事故であれば、どちらにも原因があり、お互いそのことを認識していれば話し合いだけで解決することもあるようです。
駐車場でマイナー事故に遭った場合にやるべきこと
しかしアメリカの日常生活にすらまだ慣れていない私たち夫婦はどうすればいいのか判断がつきませんでした。
路上で起きた事故ではないのでまずは警察を呼ぶべきか迷います。
そこで夫が在米歴の長い同僚に電話で確認し、以下のステップで話し合うように教わりました。
- お互い怪我がないか確認する
- 警察を呼ぶか相談する
- 車の修理方法を相談する
- 互いの連絡先交換と保険証の確認をする
- 車の傷部分の写真撮影
まずは相手がどのような解決方法を望んでいるか探ろうとしました。
すると相手から、「お互い大した傷ではないから修理は各自の判断で行い、この場限りで終わりにしてはどうか?」という提案を受けました。
相手側の車は元々年数が経っていて他にも傷があるから気にしない(=自分は車を修理しない予定)ということです。
検討した結果、相手の提案を受け入れることにしました。
警察や保険会社には連絡することなく、連絡先の交換もしていません。
警察や保険会社に連絡しなかった理由
この判断に至った理由は3つあります。
- 怪我人がいない
- 事故の原因について互いの認識が一致している
- 保険会社の手続きを行って修理をしてもメリットが少ない
駐車場で起きた事故は路上の事故とは異なり、私有地内の事故として処理されます。
警察を呼ぶとアクシデントレポートは作ってくれますが、これは事故が起きたという事実を記載した内容だけです。
警察は事故の責任についての判断は関与せず、保険会社を通して話し合うことになります。
片方が停車している状態で起きた事故や互いの認識が食い違っているのであれば、警察にレポート作成してもらい、保険会社に判断を委ねるのが有効だと思います。
そして始めから保険を使って修理したいと考えてる場合も、警察のレポートが必要です。
ところが、私たちのケースのようにどちらも後方発進しており、傷の程度も小さい場合は警察を呼び、保険会社で手続きをしたとしても修理は各自の保険を使うか、実費で支払う可能性が高いです。
保険の契約内容や修理に必要な金額によっては保険会社を利用すると逆にデメリットが生まれることもあります。
例えば、翌年以降の保険料増額や事故歴が残るというようなことです。
当時加入していた保険では事故歴が2回記録に残ると契約更新ができないという条件がありました。また、事故歴があると別のプランや他社の保険に新規加入する場合でも、保険料が高くなると聞いていました。事故発生後に3~5年はアメリカに住むことを考慮すると保険料が高くなったり、事故歴が残るのは不利になります。
アメリカでは駐車場で起きる事故が多い

後日、自分でもアメリカでの交通事故について調べてみたところ、駐車場で起きるマイナー事故は数が多いそうです。
駐車場のパーキングスペースから出るときにそれぞれバックで動いていれば、他の車に気が付かずにぶつかってしまうことはあるでしょう。
それゆえ事故が起きる確率も高くなっているのでしょうね。
ぶつかった相手が最初に提案してきたのはこうした駐車場でのマイナー事故について見聞きした経験があったからかもしれません。
まとめ 駐車場でマイナー事故に遭ったときのポイント
十分気を付けていても事故に遭うことはあります。
もしも駐車場で事故が起きてしまった場合、以下のポイントを参考にしてみて下さい。
駐車場での事故の場合…
- 警察が出すレポートはアクシデントレポート(ポリスレコードではない)
- 事故の責任がどちらにあるかは警察ではなく保険会社が判断する
- 警察と保険会社に連絡する・しないは状況に応じて判断する
- 保険を利用する場合、保険料アップや事故歴などのデメリットが伴うことがある
また、私の事故のケースでは当事者同士の話し合いで解決しましたが、被害が大きい場合や相手と冷静に話ができない場合もあると思います。
そのような状況であれば警察や保険会社を通して交渉する方が負担が少ないでしょう。
警察に連絡し、保険会社に交渉してもらう方法はもう一件の事故で経験しました。
こちらは別の記事で紹介しますので併せて参考にしてみて下さい。