海外で子育てをしていると家族や親戚の手助けを得ることは難しいですね、
そしてアメリカでは州の法律によって子供だけの外出、自宅で留守番できる年齢が定められています。
学校や習い事、友達と遊ぶときでも大人の付き添いが必要になります。
安全のためとはわかっていても、日本とのギャップや親の負担が大きいと感じる人も少なくはないでしょう。
そこで今回はアメリカで一般的に利用できる託児サービスを紹介します。
- 子供を預けられるサービスを知りたい
- 託児サービスの違いを知りたい

アメリカは託児の選択肢が多い
アメリカで子育てして実感したことは、家庭の事情に関係なく子供を預けることができる選択肢が多いということです。
法律で厳しく定めている分、託児サービスが社会に浸透し、当たり前に利用できるものになっています。
日本であれば特に未就学児は保育園や一時預かりを利用できる条件が厳しいです。
民間、公的サービスを利用するにも時間やルールによって制限があります。
そして手続きの手間、事前予約が必要な上に競争率が高いという難点があります。
その点、親が状況に応じて預け先や時間帯、頻度を選択できるアメリカは、平等に子供を預けられる機会があると言えます。
ベビーシッター

アメリカでは一般家庭でもベビーシッターを利用するのはごく普通のことです。
一般的にはベビーシッターは両親に代わって自宅で子供の監督やお世話をします。
習い事の送迎や外出して遊ぶことも含まれます。
また、両親が夜間外出するときに留守番することもあります。
仕事内容や必要なスキルは各家庭の要望によります。
一緒に遊ぶだけの場合もあれば、食事、風呂、寝かしつけ等の世話を含むこともあります。
これは子供の年齢によっても大きく違いますね。
そしてベビーシッターの雇用形態は単発依頼または継続契約と選べます。
お給料はシッターの経験やスキル、仕事内容によって決まります。
子供の世話以外に料理や家事などのオプションを付けたり、世話する子供の人数が増えたりすればその分時給も上がります。
相場は地域によって違うので、派遣サイトや口コミで相場を確認することをおすすめします。
アルバイトの学生とトレーニングを受けて新生児からお世話ができるベテランシッターでは全然違うので、需要を考慮したシッター選びが重要です。
フィットネスクラブの託児サービス
大手フィットネスクラブにはほぼ託児施設が付いています。
施設を利用している間、決められた時間内で子供を預かってくれます。
料金は毎月の会費に含まれています。
生後数週間後から預けることができ、子供の年齢別に応じてスペースや遊び道具を分けています。
基本的に飲食物は持ち込み禁止ですが、お水は大丈夫です。
授乳が必要な赤ちゃんはミルクと一緒に預け、オムツを使っている子供がオムツ交換もしてくれます。
フィットネスだと運動しなければならないイメージが強いですが、子供と少し離れる時間を確保する目的で利用している人も多いです。
運動する気分でないときはカフェスペースでゆっくり過ごすこともできます。
夫婦で会員になっていれば、夫が運動しに行くときに子供も一緒に連れて行ってもらい、妻は自由な時間を確保することも可能ですね。
また、スクールに通う前に短時間預かってもらうことで両親から離れて過ごす練習にもなります。
同じ施設内にいるので何かトラブルが起きればすぐに対応できるので、親としても心配が少なくなります。
ESLの託児サービス
教会のESLは託児付きが多いです。
英語のレッスンやアクティビティに参加している1~2時間程度、子供を預かってくれます。
子供を預けて誰かと交流したい、英語を勉強したいという方におすすめです。
教会のボランティアで行っているのでレッスンと託児両方共無料の場合が多いです。
託児のみ有料のところもあります。その場合、金額は1回$5~15です。
生後3ヶ月~プリスクールに通うくらいまでの子供を預かってくれます。
夜のクラスであれば、小学生にも対応しています。
また時々、Mother’s day outやParents night outを主催するので、その時は完全に子供を預けて出かけることができますよ。
MOPSの託児サービス
MOPSとはMothers of Preschoolersの略です。
教会が主催している地域のママサークルで、赤ちゃんから小学生未満の子供を持つ親が対象になっています。
活動は週1または隔週のペースで集まり、育児や教育について悩みを相談したり、意見交換をしたりします。
親がサークルに参加している間は教会の施設で子供を預かってくれます。
多くの教会が登録制になっており、費用も様々です。
無料で自由参加というところもあれば年間登録料を支払い、きちんと活動に参加する必要があるサークルも。
正式に加入する前に見学しておくと雰囲気がつかめます。
子供を預かってもらえて、地域のママ友の輪を広げるきっかけにもなりますよ。
Mother’s Day out
保護者が日中息抜きをしたり、用事を済ませることを目的にサービスを提供しています。
他にもParents day outやNurseryという名称もあります。
多くは教会が運営しており、午前中のみ、または半日程度子供を預けることができます。
日本であれば民間の託児サービスに近いですね。
活動内容は基本遊びがメインですが、次に紹介するPre-schoolのように教育的活動をすることもあります。
一般的には週1~5日の決まった日数と時間に預けます。
預けられる年齢は1歳前後や歩けるようになってからが多いですが、施設によってルールが違います。
また、1~3歳であれば半年ごとにクラスが分かれています。
Pre-school

小学校入学前の教育機関としての役割を持ち、日本の幼稚園に近いです。
私立や教会が運営しているスクールが多く、教育に力を入れています。
中にはモンテッソーリやシュタイナー等のプログラムを導入しているスクールもあり、特色が大きく影響します。
預ける日数と時間は上記のMother’s Day Outと同様です。
保育園のように1日預けられるシステムを導入し、選択制にしている場合もあります。
年齢は2~3歳頃から預けることができます。
Daycare
1日預けることができる託児サービスで、多くは共働きの親が利用しています。
日本の保育園のようなものです。
朝7時頃~夕方6時頃までのフルタイム制で給食があり、希望者には朝食も提供しています。
デイケアでも教育に力を入れていて、前述したモンテッソーリなどのプリスクールプログラムを導入しています。
預けられる年債は産休明けの生後6週間からです。
またアフタークラスとしての機能もあり、小学校低学年までは学童のように利用することも可能です。
また、他の託児サービスと異なり、独立記念日、サンクスギビング、クリスマスといった国民の祝日以外は運営しています。
おわりに
7つの託児サービスについて紹介してきました。
緊急時や息抜きなど利用する理由はそれぞれだと思います。
私は最初に教会のESLやフィットネスの託児サービスを利用し、非常に助かりました。
選択肢を複数知っていれば必要なとき、状況に応じて利用することができると思います。
この記事が子育て中で預け先を検討している方々の参考になれば嬉しいです。