クリスマスは数あるイベントの中でも特に大切にしている人が多い祝日です。
当日は家族や親しい人が集まり、食事を共にしたり、贈り物を開けたりしてゆっくり過ごすのが一般的です。
またハロウィンやサンクスギビング同様、準備にとても熱が入っています。
その様子を見ていると、アメリカでクリスマスがいかに特別なものか実感します。
この記事ではアメリカのクリスマスの特徴と当日までの準備期間の楽しみ方を15通り紹介します。
- アメリカのクリスマスがどんなものか知りたい
- クリスマス当日以前の楽しみ方に興味がある
- イベントを余すことなく満喫したい

アメリカのクリスマスの特徴
クリスマス当日は休業
国民の祝日とあってあらゆるサービスが休止し、お店も閉まっています。
イブも午後から休業したり早めに営業時間を終えたりして祝日に備えるところが多いです。
近年は当日の午後から営業するスーパーマーケットも見かけるようになりましたが、街は閑散としています。
家族や親しい友達と過ごす
日本のお盆や正月のように帰省する人が多いです。
仕事や進学で普段は離れていても、この日ばかりは家族が集まって団欒のひとときを過ごします。
中には旅行に出かける家族もいますが、自宅でのんびり派の方が多数です。
クリスマスシーズンの楽しみ方15選
1、クリスマスツリーを飾る

家の中にツリーがあるとぐっとクリスマスの雰囲気が増しますね。
一般的にはイミテーションツリーにオーナメントや電飾を飾ります。
手入れの手間が問題なければ、スーパーマーケットやホームセンターで売っている生木のツリーを飾るのも味がありますよ。
そしてアメリカ人のお宅ではオーナメントは旅先で集めたり、毎年少しずつ買い足したりするので、かなりの数を持っているようです。
家族をモチーフにしたデザインは人気で、結婚や出産で家族のメンバーが増えると新しいものを作って増やします。
特に名前入りのオーナメントは特別感があります。
我が家の場合、最初は夫婦だけのオーナメントを飾り、子供が生まれてからは家族の人数や成長に合わせて新しいオーナメントを購入しました。
家族が増えた喜びと成長を実感でき、作ってよかったと思います。
2、エルフを用意
クリスマスまでの期間、子供のいる家にはサンタクロースのお使いのエルフがやってきます。
子供達の日常生活での様子を観察し、プレゼントをもらえる資格があるかサンタに伝える役割を持っています。
親は小さなエルフ人形を準備して、あたかもエルフが本当にいるかのように振る舞います。
子供の行いが悪いと「エルフが見てるよ」と言って自分の言動を見直すように促します。
3、アドベントカレンダー
12月1日からクリスマスまでに使う特別なカレンダーです。
伝統的なカレンダーは木箱に細工が施されたものですが、タペストリータイプも人気です。
日付がついたポケットにはお菓子やステッカーなど子供が喜ぶものがひとつずつ入っています。
毎日カレンダーの中身を確認するのが子供達の楽しみになります。
簡単なものでよければスーパーでお値打ちで購入することもできますよ。
4、ストッキングを飾る
ストッキングはクリスマスに飾る靴下の英語での呼び方です。
家族の人数分用意して暖炉や壁に飾ります。
Target、Walmart、Hobby Lobby等で購入できます。
おすすめなのはPottery Barn Kidsのストッキングです。
デザインも豊富で縫製もしっかりしています。
キャラクターとのコラボデザインは子供の興味を引くこと間違いないです。
追加料金を支払えば刺繍で名前も入れることができます。
5、リースを作る
ホリデーシーズンには玄関のドアにリースを飾っているのをよく見かけます。
ホームセンターや手芸センターにはハンドメイド用の素材が揃っていて、自分好みのリースを作るのも楽しいですよ。
私はラッピング用のリボンを使ったリースに興味があったので、友達に作り方を教えてもらいました。
6、クリスマスマーケット
ヨーロッパに縁のある土地ではクリスマスマーケットが開催されます。
クリスマスグッズを販売するベンダーが並び、歩くだけでも雰囲気を満喫できます。
お酒が大丈夫な人はホットワインもおすすめです。
ヒューストン近郊ではTamballのGerman Christmas Marketが有名です。
ほかにはkatyでもKaty Old Fashioned Christmas Marketがあります。
7、サンタと記念撮影
ショッピングモールやクリスマスイベント会場にはサンタクロースが常駐し、一緒に記念撮影ができるスポットが登場します。
恰幅のいいサンタクロースが座っており、小さい子供であれば抱っこしてもらうこともできます。
スタッフのカメラで撮影し、印刷した写真やデータを購入します。
自分の携帯での撮影は禁止しているスポットが多いので、事前に注意事項を確認しておきましょう。
また、この写真をホリデーカードにしたりアルバム用に使うこともあるので、フォーマルな装いをして撮影する人も見かけます。

8、バレエの「くるみ割り人形」を観に行く
童話の「くるみ割り人形」はクリスマスの夜の話です。
クラシックバレエ団ではホリデーシーズンにこの話を公演することが定番になっています。
童話をテーマにしていることから子連れでの鑑賞にも向いています。
ヒューストンならば例年11月後半から年明けのスケジュールで行っています。
9、クリスマスコンサートを聴く
ホリデーシーズンには教会やオーケストラなどでクリスマスの曲をメインに演奏するコンサートが開催されます。
教会の場合は讃美歌がメインにはなりますが、教会会員以外にも無料で開放しているので気軽に訪れやすいです。
10、ポーラーエクスプレスに乗る
蒸気機関車に乗って楽しむ期間限定イベントです。
サンタを信じられなくなった少年がクリスマスイブに冒険する絵本「The Polar Express」の蒸気機関車を再現しています。
機関車に乗って北極に向かう道中ではエルフやサンタと一緒にクリスマスソングを歌ったり、絵本を読んで過ごします。

11、イルミネーションを見に行く
毎年コミュニティでテーマを決めていたり、コンテストを開催する地域もあります。
有名なところは週末になると地元の人もこぞって見に行く程の大盛況。
一般には家族で飾りつけをしますが、豪邸に住んでいる方々は業者に依頼することが多いようです。
クレーンを使って高い木にライトを巻きつけているのをよく見かけました。

12、アグリーセーターを着る
クリスマス要素を異常に盛り込んだ悪趣味なセーターを称してアグリーセーターと呼びます。
欧米では、サンタクロースやトナカイ、クリスマスツリー等が編みこまれた派手なセーターをジョークで着ることが流行っています。
より奇抜なデザインのアグリーセーターを探すなら古着屋やリサイクルショップに行ってみましょう。
実にユニークな年代物のセーターがたくさん陳列されています。
また、アグリーセーターをデコレーションする子供向けのアイシングクッキーセットもあり、「ダサい」デザインを競います。
13、限定カラー、フレーバーの食べ物
飲食物もホリデーシーズン限定商品で溢れています。
普段と同じ味でクリスマスカラーの赤や緑を取り入れたもの、ホリデーフレーバーを使ったものなど五感で楽しめます。
定番のホリデーフレーバーや食べ物はこちらです。
- Gingerbread
- Peppermint
- Candy cane
- Cinnamon
- Hazelnut & cream
- Pumpkin & spice
- Eggnog
- Hot chocolate & roasted marshmallows
- Apple cider & spices
14、スケートをする
冬になると各地で屋外スケート場が登場します。
公園や駐車場など十分敷地があるところに設置されています。
周りはクリスマスツリーやイルミネーションが飾ってあり、特に夜にスケートをすると幻想的な光景を見ることができるでしょう。
冬は温かいヒューストンでもスケート場があると冬らしさを感じます
15、サンタクロースと朝食を食べる
12月の週末にはレストランやホテルでサンタクロースとの朝食プランが実施されます。
朝食やブランチを食べているところにサンタクロースが登場して、話をしたり一緒に写真を撮ったりすることができます。
予約制で早くに埋まってしまうので、興味があれば早めに決めて予約しておきましょう。
クリスマス・イヴの過ごし方

教会のミサに参加
教会歴ではクリスマス・イブはクリスマス当日に含まれます。
それゆえキリスト教は夕方から夜にかけて所属している教会のミサ(礼拝)に参列します。
ミサでは演奏や合唱、キリストの誕生物語の演劇もあります。
多くの教会は教徒でなくてもミサに参加することを許容しているので、興味のある方は行ってみるのも経験のひとつです。
ちなみにニューヨークでも有名なセント・パトリック教会のミサには観光客が大勢訪れ、外に長蛇の列ができるほどです。
サンタクロースへのお礼を用意
イヴの夜、寝る前にサンタクロースへのお礼を準備しておきます。
ミルクとクッキー、シェリー酒とミートパイ、ミルク粥など定番は地域によって様々です。
他にもトナカイのための人参も用意することもあるようです。
置く場所はクリスマスツリーの近くが良いです。
アメリカではプレゼントはツリーの下に並べているので、ツリーを飾っている部屋のテーブルにお礼のメッセージを添えて置きます。
クリスマスの朝、食べた形跡があればサンタが来たという証拠になるので、親はお皿とコップを空にするのを忘れないようにしないといけませんね。
まとめ
クリスマス当日以外にも楽しみ方はたくさんありますね。
この記事で紹介した以外にもライフスタイルや好みに合わせた過ごし方があると思います。
特にセールでお買い物にも熱が入る時期です。
年に一度のイベントですから思い残しがないように、楽しいホリデーシーズンをお過ごしくださいね!



