アメリカ生活を送る中で、周りの人が出産し、お祝いする機会があると思います。
日本とアメリカでは出産祝いの贈り方や考え方が異なる上に、売っている商品も違うのでどのように、何を贈ればいいか悩みますよね。
渡米初期は子供がいなかった私はお祝いのマナーも、何が必要かもわからず、悩みながら調べたものです。
また、私自身も2人の子供の妊娠・出産を経験し、お祝いされる側も経験しました。
こうした経験も交えながら、アメリカでの出産祝いや内祝いのルール、選び方、そしておすすめの贈り物について紹介していきます。
- 妊娠中の知人、友人がいる人
- 近々出産予定のある人
- 職場の同僚、またその配偶者が妊娠中でお祝いしたい人

アメリカで出産祝いを贈るタイミング

ギフトを贈るのは基本的に出産前
妊娠後期に行われるベビーシャワーやベビーレジストリを利用して出産前に贈ることが一般的です。
その理由は主に2つあります。
理由①親の金銭的負担を軽くするため
赤ちゃんを迎えるにはミルク、オムツ、洋服などたくさんのベビー用品を準備する必要があります。
一覧にすると子育てにはこれほどのものを揃えなければならないのか、と驚くでしょう。
出産費用の負担に加えて、ベビーグッズも準備するとなると親の出費は多額になります。
そこで赤ちゃんのために使うものをみんなで贈って経済的に助けようという意図があります。
「ベビーレジストリ」と呼ばれる欲しいものリストを活用し、贈り物が重ならないように工夫されています
理由②産後は育児に忙しくて時間を調整して人と会うことが難しい
赤ちゃんが小さい間はお世話をするだけでも手一杯です。
特に最初の数カ月は睡眠時間を確保することすら難しく、慌ただしい日の連続です。
産後は赤ちゃん優先の生活ですから、生まれる前の余裕があるときに会ってお祝いを渡しておく方が合理的ですね。
しかし、妊婦さんの文化圏によっては出産前にお祝いするのはNGの場合もあります。
海外に住む日本人同士だとギフトを贈るタイミングは産前と産後半々でしょうか。
何か贈り物をしたいと考えているときは事前に相手に確認するのがおすすめです。
アメリカで出産祝いを贈る方法

ベビーレジストリを活用しよう!
赤ちゃんを迎えるために必要な育児用品、マタニティ用品のリストを作って整理、管理できるサービスのこと。ベビー用品を扱っているお店やオンラインショップで登録が可能。メジャーなのはAmazonやTarget。個人的に買い物リストとして利用するのはもちろん、家族や友人へ共有することも可能。
アメリカでは出産予定日は近づくとベビーレジストリを作成し、知り合いにその登録アドレスを送ります。
ベビーレジストリの中から選べばお祝いされる側が欲しいものを確実に、予算に合わせて贈ることができるということです。
子育て経験者であれば、使ってよかったものを贈ることができますが、未経験だと選ぶのにも一苦労です。
そのような場合、ベビーレジストリがあると非常に助かりますね。
そしてレジストリを通して選ぶと、すでに他の人が購入したものはリストから消えます。
プレゼントが重複することも少なくなりますね。
レジストリ以外で購入した人からのプレゼントが重複した場合、妊婦側は別のものに交換できたり、返品できるメリットがあります。
しかし、シャイな人は自分から公表しない場合もあるので、ベビーレジストリを知りたかったら直接本人に聞くとよいです。
特に日本人は自分から登録アドレスを教えるとお祝いをおねだりしたり、欲しいと強要しているようで抵抗がある人もいます。
私もこのタイプでした。
ベビーレジストリは自分の買い物・欲しい物リストとして活用していて、聞かれた人にだけ教えました。
注文後の渡し方は自宅に届けてもらって直接手渡してもいいし、妊婦さんの自宅に郵送も可能です。
また、ベビーシャワーに参加するなら持参するのも良いでしょう。
ベビーシャワーで一緒にお祝い!
赤ちゃんが健康で無事生まれてきてくれることを願って出産前にお祝いパーティーを開きます。
産後は育児で大変なので大勢で集まることや、ゆっくり話す機会が持てません。
そして出産前にナーバスになっている妊婦を元気づけるという目的もあります。
ベビーシャワーの参加者はそれぞれお祝いの品物を持ち寄ります。
可愛く包装されたダイパーケーキやベビーグッズがずらりと並ぶのは壮観です。
贈り物はベビーレジストリから購入する以外に、自分でおすすめの品物を選んでも大丈夫です。
高額商品を贈る場合は複数の連盟で贈ることもありますよ。
ただし、クリブやチェスト、ロッキングチェアなど大きい贈り物は持ち運びが大変なので、開催場所が妊婦の自宅以外であれば、自宅に郵送にするのが良いですね。
個人的に選んだものを贈る
妊婦の好みを知っていたり、子育て経験がある場合はベビーレジストリではなく個人的に良いと思うものを選んで贈るのも喜ばれます。
自分では知らなかったブランドや商品、便利アイテムなどを知ることができるからです。
予期せぬ意外なものをもらうと面白いです。
また、ベビーレジストリで贈ろうと考えていたものがすでに他の人が購入していることや、ベビーシャワーに参加できない場合もありますね。
そのような時もお店やウェブサイトで選んで贈ります。
渡すタイミングは出産前が理想ですが、もちろん産後でも問題ありません。
ただ、個別にお祝いで訪問したくとも、産褥期には対応できないこともあるので郵送するか、落ち着いて会えるまで時期を待つことになります。
✔ プレゼントにはギフトレシートを付けると親切
アメリカでは贈り物を購入する時にギフトレシートを発行してもらい、プレゼントと一緒に渡すのが一般的です。もしも重複してしまったり、サイズが合わない場合は返品や・交換が可能です。店頭、ウェブサイト両方対応しています。
返品システムとギフトレシートについては別の機会で詳しく紹介しますね。
アメリカでおすすめの出産祝い

それでは実際にお祝いは何をもらうのが喜ばれるのでしょうか?
正直な意見を述べると、何をもらっても嬉しいです!
が、それでは参考になりませんので、ベビーレジストリ以外で贈って絶対に外さないものを5つ紹介します。
絶対に外さない贈り物5選
- ギフトカード(Amazon、Target、Walmartなど手軽にベビー用品が買えるお店)
- ワイプ (コストコオリジナルブランドかハギーズがおすすめ!)
- オムツ (HONEST COMPANYやSEVENTHGENERATIONはデザインも可愛い/アメリカのパンパースは匂いがきつめという意見が多かった)
- 絵本(特に日本語の絵本は重宝される)
- ママ向けグッズ
ポイントは絶対に使うものがよいということですね。
そしてママ向けグッズも非常に嬉しいです。
赤ちゃんだけでなくママのことも気遣ってくれている気持ちが伝わります。
✔2人目以降の場合
ちなみに2人目以降の場合、ベビーグッズは一通りそろっていると考えましょう。洋服は性別や季節が違うと新たに購入が必要なので、贈ってもらうと助かりました。また上の子とお揃いグッズや上の子も遊べるおもちゃだと複数の子供育児にとても役立ちます。
アメリカには内祝いがない??

お祝いをいただくと気になるのがお礼です。
一般的にアメリカでは日本のような半返しのような内祝いを贈る習慣はないようです。
特に家族や親族からもらった場合はお礼の品物は返しません。
ベビーシャワーの出席者や友人、職場にお礼をする場合でもカードやプチギフト(お菓子やハンドクリームなど少額のもの)を渡せば十分だと考えられています。
そもそも親の金銭的負担を軽減する目的で贈っているのですから、お金を使わせてしまうことは本末転倒ということですね。
見返りは期待していませんから、相手には感謝の気持ちを伝えることが大事なのでしょう。
✔日本人同士の場合
私の経験した範囲に限りますが、日本人同士では内祝いをしている人が多かったです。ベビーシャワーの参加者にはギフトバッグを用意し、個人的に渡されたら出産後に内祝いを贈っていました。もちろん皆お返しを期待して贈るわけではないので、内祝いを贈るかどうかは自由です。内祝いをしない人に対しては「アメリカ式なのね!」と思うだけでした。
日本の親戚や友人から出産祝いをもらった場合、どうすればいい?

中には日本からアメリカまで郵送してくれる人、インターネットを活用してアメリカのウェブサイトから自宅に届けてくれる人がいます。
また、一時帰国中に会う人にもらうこともあります。
日本に住んでいる人に対しては内祝いを贈るのがベターです。
日本のウェブサイトを検索すれば内祝いに利用できる商品はたくさん出てきます。
アメリカにいながら手続き可能なのは便利ですね。
もしも、近々一時帰国の予定があって直接会う機会があれば、その時に手渡す選択肢もあります。
アメリカで購入できるおすすめの内祝い

内祝いの文化がないアメリカでは、内祝い用の商品なんてものはありません。
それゆえ何を選べばよいか頭を悩ませることでしょう。
以下の4つは私が内祝いとしていただいたり、贈ったりしたものです。
アメリカで購入できる内祝い4選
- お菓子(チョコレート、クッキー、キャンディ、マカロンなど)
- コーヒーや紅茶(Harney&Sons、フォートナムメイソン、Tea fortēなど)
- 美容系(ハンドソープやシャワージェル、スキンケア用品)
- 食べ物詰め合わせ(Williams sonomaやデパートのギフトセット)
まとめ アメリカでの出産祝い・内祝いは合理的
アメリカでの出産祝いの考え方や贈る方法などがおわかりいただけましたか?
最後にもう一度要点をまとめておきますね。
- 出産祝いは妊娠後期に贈るのが一般的
- 贈り物を選ぶときはベビーレジストリを活用すると良い
- 内祝いの習慣がないのでお返しの品を贈らなくてもよい
- 日本人同士の場合は日本式を意識することもある
何を贈るにせよ、赤ちゃんに元気に生まれてきて欲しい、無事出産できるように祈っているという気持ちが一番ですね。