アメリカで生活してみて気づいたことのひとつに、カードを送り合う習慣があるということです。
季節の挨拶、お礼状、誕生日などさまざまなシチュエーションがあります。
ITの発展により従来よりも減ってきていると言われていますが、カードを送る機会は実に多いものです。
今回はアメリカのグリーティングカード文化について紹介します。
- アメリカのグリーティングカード文化について
- グリーティングカードの種類や送るシチュエーション
- グリーティングカードのブランド

グリーティングカードを送る習慣

カードを送る機会が多い
日本の年賀状、暑中見舞いのように、アメリカでも時節のカードを送ります。
例えば、クリスマス、バレンタイン、誕生日、結婚などすべて挙げていけば日本よりも多いのではないでしょうか。
その裏付けとして市販のカードは色んなお店に置いてあって入手しやすく、種類も多いといです。
スーパーや薬局に行けば広いメッセージカードスペースに驚くことでしょう。
それほど身近で頻繁に使うものなのですね。
また、実際にカードを書いて切手を貼り、郵送するのはもちろん、プレゼントにカードを添えて手渡すという機会も多くあります。
家族写真が大好き!
市販のカード以外にもオリジナルカードを作成して送ることも多いです。
中でも人気なのは写真入りのカード。
ホリデーカードや結婚、出産報告などは家族写真付きのカードの確率が高いです。
外出していると公園や川辺、海などでフォトシュートをしているグループに遭遇することがあります。
個人のフォトグラファーに依頼する他は、モールに入っている大手の撮影スタジオでも撮影できます。
クーポンアプリでも写真撮影のクーポンはよく出ているのでそれだけ利用する人も多いということが伺えますね。

グリーティングカードの種類
一言にグリーティングカードと言っても種類や送るシチュエーションも様々です。
まず大きく分けて6つの種類があります。
- 季節の挨拶(クリスマス、新年、サンクスギビングなど)
- 人生の節目の報告(入学、卒業、結婚、引っ越し、出産など)
- 招待状(誕生日、各種パーティー、結婚式、ベビーシャワーなど)
- お礼
- お悔やみ(病気、死別)
- Thinking of you
最後の「Thinking of you」は聞きなれない言葉だと思います。
直訳すると「あなたのことを考えているよ」という意味ですが、
その中にも色々意味があり「Thank you=ありがとう」や「Miss you=会いたい、寂しい」、「Good luck=応援してるよ」という気持ちを伝えられます。
家族や仲の良い友人間で使われるフレーズのようです。
グリーティングカードを送るシチュエーション

- ホリデーシーズン
- 誕生日
- バレンタイン
- イースター
- サンクスギビング
- 母の日、父の日
- 入学、卒業
- 結婚
- 妊娠、出産
ホリデーカード(クリスマス、年末年始)
ホリデーカードと言えばクリスマスカードが主流で、サンクスギビング後からクリスマスまでの間に送ります。
ただし、キリスト教以外の宗派の人もいるので、送る前には相手側のことを考えて判断しましょう。
宗教上関係なく送れるのは「Happy Holidays!」や「Season’s Greetings」というような挨拶ですね。
日本のように喪中は送らないというルールはありません。
送るときに励ましのメッセージを添えるといいですね。
誕生日
一番多く誰でも送りあうイベントが誕生日です。
グリーティングカードコーナーでは老若男女あらゆる人宛てのカードが所狭しと並んでいます。
バレンタイン
カップルだけではなく家族や友人間でも親愛の意味を込めてカードを送ります。
市販のカードコーナーでは誰宛てかによってそれぞれメッセージが違います。
イースター
キリスト教の復活祭のお祝いです。
サンクスギビング
アメリカ独自のお祝いです。移民してきた人が先住民を招いて収穫のお祝いをしたことが起源になっています。
母の日、父の日
日本と同じように5月に母の日、6月に父の日があります。
カードと一緒にお花やプレゼントを添えることが多いです。
入学、卒業
学業の節目にもお祝いや報告のカードを送ります。
ただ、アメリカでは入学式というものはないので、送る機会は断然卒業の方が多いです。
結婚
婚約披露パーティーや結婚式の招待、お礼、報告、そして結婚記念日に送ります。
前者は招待客や夫婦に関係する人々に送り、後者は夫婦間で送り合うものですね。
妊娠・出産
ベビーシャワーの招待やお礼、出産報告に送ります。
アメリカで代表的なカードブランド

カードや文房具ブランドによってデザインの特徴も多種多様です。
またメッセージやポエムが印刷されたタイプもあります。
文章を書くのが苦手な人でもメッセージ付きのカードを選べば気軽に準備できますね。
これらのカードブランドはスーパーや薬局、文具店でもよく見かけます。
- Hallmark http://www.hallmark.com/
- Avanti Press https://www.avantipress.com/
- Chez Gagné https://www.chezgagne.com/
- Elūm Designs https://www.elumdesigns.com/
- Good Juju Ink https://www.goodjujuink.com/
- Inklings Paperie’s https://inklingspaperie.com/
- Red Oak Letterpress https://www.redoakpress.com/
- UWP Luxe https://uwpluxe.com/
アメリカで代表的な注文サイト

また、オリジナルカードを作成する場合はオンラインの注文サイトを利用します。
こちらも実に数が多いです。
私がよく使っていたのはShutterflyとmintedです。
よくセールやクーポンを配布しているので、注文する前にお得に購入する方法がないか探してみて下さいね。
- Shutterfly https://www.shutterfly.com/
- Tinyprints https://www.tinyprints.com/
- Minted https://www.minted.com/holiday-photo-cards
- Staples https://www.staples.com/services/printing/
- Paper Source https://www.papersource.com/
- Pear Tree Greetings https://www.peartree.com/
- Mixbook https://www.mixbook.com/
- Vistaprint https://www.vistaprint.com/
- CVS https://www.cvs.com/photo/cards
- Walgreens https://photo.walgreens.com/store/welcome
- Walmart https://photos3.walmart.com/category/1032-birthday-cards–invitations
- Costco https://www.costcophotocenter.com/
まとめ グリーティングカードで気持ちを伝えよう
アメリカ生活では送る側も受け取る側も心が温かくなるグリーティングカード文化に触れる機会があります。
何気ない日常の中でも感謝を伝えたり、祝福の意を示すことが多かったように感じます。
そして特別なプレゼントはなくともカードを渡すだけでもとても喜ばれます。
昨今では簡単にメールでメッセージをやりとりできてしまいますが、
相手のことを考えながら選ぶことや、気持ちのこもった手書きのメッセージを送るという行為を大切にしているのでしょうね。
